自費診療
自費診療とは
自費診療とは自由診療とも呼ばれるもので、健康保険が適用されず、患者さまに治療費を全額お支払いいただく診療のことです。
保険適用されないため費用はかかってしまいますが、保険診療では、細かい規制や枠組みが制度で決められており、適応していない治療も多くある一方、自由診療では保険診療の枠組みにとらわれず様々な治療を行えるため、患者さまの希望にも柔軟に応じられるものとなっています。
当院では、ダイエット外来とAGAに関し、自費診療を行っています。
ダイエット外来(メディカルダイエット)
メディカルダイエットとは、医療機関において、医師や栄養士などの管理、サポートのもと、実施するダイエットのことです。医療行為として実施されるダイエットであり、「医療ダイエット」「医療痩身」などとも呼ばれています。当院ではダイエット外来にて、メディカルダイエットを実施しています。
当院のダイエット外来では、薬物療法を含む総合的なアプローチで、患者さまのダイエットをサポートいたします。その際、ただ体重を減らすということだけではなく、体全体の健康とバランスを重視し、適切な食生活や運動習慣の確立することによって、健康的な体重管理を行っていくことを目指しています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
※糖尿病の治療の一環など、保険診療となる場合もありますが、保険適応の条件に当てはまらない場合や使用する薬剤によっては、全額患者さま負担による自費診療となりますので、ご了承ください。
ダイエット外来で実施する内容
医師によるカウンセリング
初回の診察では、医師が患者さまの現在の食生活や運動の習慣、ダイエットの目標やご希望などを詳しく問診させていただきます。さらに血液検査を行い、患者さまの状態を客観的に検査します。それらをもとに現在の健康状態や生活習慣病の有無、薬物療法が実施できるかどうか、などを確認し、患者さま一人ひとりに合わせたカウンセリングやアドバイスを行います。
食事・運動指導
患者さまの現在の状況やライフスタイルに合わせ、健康的な食習慣を実践していくための食事ブランを作成いたします。プラン作成に当たっては、個々の患者さまに必要な栄養や食事の耳管などを踏まえ、食事内容や栄養バランスを考えていきます。また患者さまの健康状態をチェックしながら、適切な運動メニューなども作成していきます。
薬物療法
ダイエット外来の薬物療法では、GLP-1作動薬である「リベルサス」、SGLT2阻害薬である「フォシーガ」などをご提案しております。ダイエットは適切な食事・運動プログラムの実践が基本となりますが、こうした薬剤による薬物療法を併せて行うことにより、より効率的で効果的なダイエットを実施できるよう、サポートいたします。
定期的なフォローアップ
定期的に再診していただき、身体測定や必要に応じ血液検査を行って、ダイエットの成果や進捗状況をフォローアップいたします。その時点における問題点や課題をチェックし、プランの調整や適切なサポートを行って、長期的な視点からのダイエットの成功を目指していきます。
※再診では副作用のチェックのため3~6か月ごとの血液検査を推奨しています
薬物療法について
当院での薬物療法は、医師の判断に基づいて行われます。初診の際のカウンセリングにおいて、患者さまの健康状態や目標を評価し、各種薬剤の使用が適切かどうかを判断します。その結果、適切と判断された場合、適切な用量・用法を指示いたします。使用するGLP1作動薬・SGLT2阻害薬には副作用や制約事項がありますので、必ず医師の指示に従うようにしてください。
また、薬物療法は単独での効果を保証するものではありません。適切な食事管理や運動習慣の確立と併せて実施することが重要です。定期的なフォローアップによる医師の指導のもと、総合的なアプローチで健康的な体重管理をしていくことが基本となります。
使用する薬剤について
当院のダイエット外来では、GLP-1作動薬(リベルサス錠)・SGLT2阻害薬(フォシーガ)という薬剤を利用して、効率的・効果的な体重管理をサポートしています。これらの薬剤は糖尿病の治療薬として保険適応がありますが、体重減少に効果があることから、保険適応外(自費診療)とはなりますが、肥満、過体重の改善に処方されることがあるものです。
GLP-1作動薬
GLP-1作動薬には食欲を抑制することで摂取カロリーを制御する効果があります。また脂肪の吸収を抑える作用もあり、適切な食事制限や運動習慣のサポートと組み合わせることで、健康的なダイエットを促進することが期待されます。
GLP-1作動薬には内服薬と注射薬の二つの種類があります。当院では内服薬のリベルサス、注射薬のマンジャロの取り扱いをしています。
薬剤料(診察料込み)
リベルサス3㎎ | 30日分 | 7,700円 |
90日分 | 21,000円 | |
マンジャロ(週1回の自己注射) | 2.5mg | 4,950円/1本 |
5.0mg | 9,900円/1本 |
マンジャロダイエット
- 初回自己注射にはスタッフが直接指導いたしますのでご安心ください。
- まず週1回2.5mgから投与開始し、4週間継続投与します。医師と相談しながら、効果が乏しい場合には、週1回5mgに増量します。 その後は週1回5mgを維持用量とし、経過を診ていきます。
- 患者様の健康を守り安全に使用していただく為に、『初回の治療開始前に血液検査を実施すること』を推奨しております。 その後3か月ごとに血液検査をおすすめしています。自費診療になるため、血液検査も自費となりますのでご了承ください。 (直近で血液検査を実施されている方は、そちらのデータを持参してください)
- 注射薬で使用済の針は当院に直接ご持参いただくか、送料自己負担で郵送でお送りいただくことも可能です。
マンジャロダイエットを受けることが出来ない方
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度の胃腸障害のある方
- 中等度以上の腎機能障害や肝機能障害のある方
- 膵炎などの膵臓病や甲状腺の病気のある方
- 癌の既往がある、または存在を強く疑われている方
- うつ病などの精神疾患のある方
- 未成年(18歳未満)の方
- 極度のやせの方(当院では標準体重以下の方にはGLP-1ダイエットをお勧めしておりません)
未承認機器・医薬品に関する注意事項
リスク・副作用
吐き気、嘔吐、下痢、腹部不快感、腹痛などの消化器症状が現れることがあります。これらの症状は通常一時的なもので、継続的な使用によって症状が軽減する場合があります。まれに低血糖を起こす可能性があります。重篤な副作用として、急性膵炎、甲状腺機能異常が現れる場合があります。
※妊娠中または妊娠の可能性、授乳中の方は服用できません。
医薬品医療機器等法上の承認
未承認で自由診療となります。「2型糖尿病」の効能・効果では承認されていますが、肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
同成分である「ウゴービ」は2023年3月に国内承認されましたが、2023年6月時点で販売日は未定となっています。
諸外国における安全性などに関わる情報
リベルサスは未承認ですが、同成分のマンジャロは米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
※詳しくは下記のサイトもご参照ください。
医療用医薬品:リベルサス 医療用医薬品:マンジャロSGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬は、腎臓にあるSGLT2をブロックすることにより、尿中に余分なブドウ糖を排出する作用を持っています。これにより、血糖値の上昇を抑えることができ、排尿されるブドウ糖によるエネルギー損失が増加し、体重減少が促進されます。さらに脂肪の蓄積を抑制する効果もあり、体重管理に有益だと考えられています。またSGLT2阻害薬は血圧を下げる効果もあるため、高血圧を合併する肥満症にも効果が売るとされています。
SGLT2阻害薬には「フォシーガ」という薬剤があります。
薬剤料(診察料込み)
フォシーガ5㎎ | 30日分 | 11,000円 |
90日分 | 30,000円 | |
フォシーガ10㎎ | 準備中 |
未承認機器・医薬品に関する注意事項
リスク・副作用
膀胱炎・腎盂腎炎、膣カンジダ症などの感染症の発生率が増加する可能性があります。利尿作用による口喝や脱水が起こる可能性があります。まれに低血糖を起こす可能性があります。重篤な副作用にケトーシス、塞栓症、壊死性筋膜炎などがあります。
※妊娠中または妊娠の可能性、授乳中の方は服用できません。
医薬品医療機器等法上の承認
未承認で自由診療となります。フォシーガは「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されているSGLT2阻害薬はありません。
諸外国における安全性などに係る情報
日本同様に「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、肥満治療目的の使用については承認されていません。
AGA(男性型脱毛症)治療
男性ホルモンの影響による脱毛症である男性型脱毛症は、AGA(Androgenetic Alopeciaの略)とも呼ばれています。特徴としては、主に前頭部と頭頂部の毛髪から薄くなっていくことで、最終的には毛髪が無い状態になります。
当院では、このAGAに関し、薬物療法による治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
AGAが発症する原因
AGAはジヒドロテストステロンという強力な男性ホルモンが、毛母細胞の分裂を抑制してしまうことによって発症します。このジヒドロテストステロンは、毛包の毛乳頭細胞や毛母細胞に存在する「5αリダクターゼ(還元酵素)」と呼ばれる酵素が、男性ホルモンである「テストステロン」を変換することで生み出されます。「5αリダクターゼ(還元酵素)」はとくに前頭部と頭頂部の細胞に多く存在しているため、その部分から薄毛になっていきます。
AGAの治療
主に「5αリダクターゼ(還元酵素)」による「ジヒドロテストステロン」への変換を抑え、脱毛の進行を抑える働きを持つ治療薬を用います。治療薬としては以下のようなものがあります。
プロペシア
AGA治療薬として世界で初めて製品化された内服薬で、すでに世界の約60ヶ国で承認されています。有効成分はフィナステリドと呼ばれるもので、「5αリダクターゼ」にはⅠ型とⅡ型がありますが、このうちⅡ型のみを阻害する薬剤です。
副作用について
勃起機能不全・リビドー(性欲)減退・射精障害・精液量減少など男性機能の低下、初期の脱毛、下痢や胃の不快感、肝機能障害、うつ症状の可能性など、臨床試験を通じた報告があります。
次のような方は本剤の服用はできません
プロペシア(主成分:フィナステリド)及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症(アレルギー)の既往歴のある方、女性(特に妊婦、産婦、授乳婦等) 、小児 など
※特に小児の誤飲や接触には注意か必要になります。
ザガーロ
もとは前立腺訴肥大症の治療薬として開発された内服薬ですが、日本ではAGA治療薬としても承認されています。有効成分はデュタステリドで、Ⅰ型とⅡ型両方の「5αリダクターゼ(還元酵素)」に対する作用があり、プロペシアの約1.6倍の発毛効果があったという報告もあります。
副作用について
勃起機能不全・リビドー(性欲)減退・射精障害・精液量減少など男性機能の低下、また1%未満の発生確率ですが、発疹、頭痛、抑うつ、胃不快感、乳房の女性化・痛み、また肝機能障害、アレルギー反応、むくみ、めまいなどの症例の報告があります。
次のような方は本剤の服用はできません
ザガーロの成分(デュタステリド)及び他の5α還元酵素阻害薬に対しアレルギーなどを起こしたことがある方、重度の肝機能障害のある方、女性(特に妊婦、産婦、授乳婦等) 、小児 など
※特に小児の誤飲や接触には注意か必要になります。
ミノキシジル
もとは血圧降下薬として開発されたもので、副作用として多毛の症状がみられたことから薄毛治療に転用されるようになりました。毛乳頭細胞を刺激することにより毛を太く長くし、毛をつくりだす毛母細胞を増やす成長因子の促進を図る外用薬です。
副作用について
初期の脱毛、皮膚炎、動悸・息切れ、頭痛・めまい、手足や顔のむくみなどが現れる場合があるほか、まれに肝機能障害や心疾患を引き起こす可能性があります。もともと血圧降下薬として使われていたため、高血圧の治療中の方は、治療薬と同時に服用すると効果が二重に出てしまいますので、必ず医師にご相談ください。
次のような方は本剤の服用はできません
今までにミノキシジルの成分でよりアレルギー症状を起こしたことがある方、高血圧または低血圧の方、心臓または腎臓に障害がある方、むくみがある方、家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方、65歳以上の方甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)の診断を受けている方、など
AGA治療薬の価格(診察料込み)
デュタステリド (サガーロのジェネリック) |
30日分 | 6,600円 |
90日分 | 18,000円 |
FAGA、FPHL(女性の薄毛)治療
FPHL(Female Pattern Hair Lossの略)とは、女性型脱毛症のことで、女性が発症する脱毛症すべてをさす総称です。FAGAはFemale Androgenetic Alopeciaの略で、女性型男性型脱毛症のことをさします。女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで起こる脱毛症のことです。
当院では、このFAGAに関して薬物療法による治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
FAGAが発症する原因
FAGA(女性のAGA)という名の通り、発症する原因は男性のAGAと同じく、ジヒドロテストステロンが毛母細胞の分裂を抑制してしまうことです。加齢により女性ホルモンが減少し、男性ホルモンのテストステロンが優位に立つようになり、テストステロンが5αリダクターゼ酵素によりジヒドロテストステロンに変換されFAGAが発症します。男性の場合は、前頭部や頭頂部に5αリダクターゼ酵素が多いのに対し、女性の場合は頭皮全体に存在します。そのため、頭頂部もしくは全体的に均一に毛が抜けていくことが多いです。
FAGAの治療
抜け毛の進行を抑える、発毛を促進する、というふたつの側面から治療を行います。男性型脱毛症AGAの治療として処方される治療薬には、女性には使用できないものもありますので、必ず医師の診断のもと治療を進めましょう。 治療薬としては以下のようなものがあります。
スピロノラクトン
本来は利尿作用による高血圧治療薬ですが、現在はFAGAの治療にも使用されている内服薬です。スピロノラクトンには男性ホルモンの生成を抑制し、男性ホルモンの働きも抑制します。そのため、FAGAの進行の抑制に作用します。
副作用について
頻尿、のどの渇き、低血圧、生理不順、乳房の張り、不整脈、吐き気、全身倦怠感、脱力、頭痛などの副作用の報告があります。
次のような方は本剤の服用はできません
急性腎不全の方、高カリウム血症の方、アジソン病の方、タクロリムス、エプレレノン又はミトタンを投与中の方 など
ミノキシジル
ミノキシジルについてFAGA治療薬の価格(診察料込み)
スピロノラクトン | 30日分 | 3,300円 |
90日分 | 9,000円 |
白玉注射・白玉点滴
白玉注射・点滴とは、グルタチオンという成分が主に配合された注射・点滴で抗酸化作用・メラニン抑制・デトックス作用等があります。抗酸化作用・メラニン抑制効果により、色白な肌、シミやくすみの改善、肌の老化予防・改善が見込めます。 副作用として、稀に吐き気や頭痛、めまいが起きることがあります。また、注射針の刺入部分に痛みや赤み、内出血が見られることがあります。これらの副作用は数日で治まることがほとんどです。
当院での施術
当院では、白玉点滴・注射を気軽に試していただけるようにご準備をしています。気軽に試したい方には白玉注射、効果を実感したい方には白玉点滴をお勧めしています。
料金(診察料込み)
白玉注射 | 2,200円/1回 | |
白玉点滴 | レギュラー | 4,400円 |
プレミアム | 8,800円 | |
高濃度プレミアム | 11,000円 |